2006年07月19日

ナターシャ・オダ  アロハエア表紙・・・

ナターシャ・オダ。メリー・モナーク・フェス2001年度ミス・フラに輝くハワイのアイドル
OK12+.JPG/
この写真はハワイ・マガジン「アロハエア」の表紙とグラビア用に撮影しましたが、残念ながら他の写真が使われてお蔵入りになったものです。彼女の理知的でありながらエキゾティックなルックスは、非常にインパクトがありました。
GOOD p.JPG
笑顔もチャーミングで、大きな瞳は目を合わす人を優しく包み込んで一瞬にして彼女の虜にしてしまうパワーがあります。(撮影場所はタンタラスの麓、ラウンド・アップDRの途中の川沿いで撮影しました)

☆すべての文章・写真の無断転記・使用は禁じさせていただいております。い (4).JPGナターシャは、2001年の第38回メリーモナーク・フラ・フェスティバルで優勝したミス・アロハ・フラ。メリーモナークは、ハワイ島ヒロで毎年イースタン・サンデーからスタートする最も権威あるフラの競技会。3日間行われ5千人の観客が見守る中、コンペティションは行われる。審査種目は男女のアウアナ、カヒコ、そして女性ソロがあって、女性ソロの優勝者がミス・アロハ・フラと呼ばれる。ミス・アロハ・フラこそフラ界の最高の栄冠であり、フラを踊る女性の夢といっても過言でない称号なのだ。
ハワイに住む人にとってフラを踊るということは特別な意味を持っている。フラには、ハワイアンミュージックと同じく古典と現代がある。音楽ではトラディショナル・ハワイアンとコンテンポラリー・ハワイアンと区別しているが、フラでは古典をフラ・カヒコ(古いを意味するハワイ語)と呼び、現代に通じる現代フラをフラ・アウアナ(さまよう、漂うを意味するハワイ語)と呼んでいる。大きく違うところは、フラもハワイアン・ミュージックも西洋文明の影響を受けたものか否かで分けられている点。私たちがよく耳にしているのは後者で、馴染みやすく大衆性に長けているという特徴をもっている。しかし、両者は全く異質なもので無く、古典があってからこそ現代があるのだ。過去の文化を下地にして今の文化が作られるように、見た目では大きく違うように見える古典と近代フラだが、フラ・カヒコがモダン・フラのフラ・アウアナに大きく影響を与えていることは間違いない。そしてどちらも歌と踊りによって、ハワイの文化を継承する大切なアートでもあることだ。
 どうしてフラが重要なのか。それは、ハワイ語は文字を持たなかった文化だからなのだ。ハワイ語は人と人が話すことで成り立つ口承伝承の形式で、いろいろな古代からの教えや言い伝え、また神話や歴史が申し送られてきた。その中でフラの役割は文字の変わりをしていたのだ。何かに書いて残すことが出来なかった古代ハワイアンたちは、歌と踊りで後世に伝えなければならない大切なことを残したのだ。だからフラは、いろんなものを具体的に表現するジェスチャーが歌の歌詞とシンクロナイズしているのだ。ハワイ語で歌のことをメレと言うが、トラディショナル・ハワイアン・ミュージックには、メレ・オリ(踊りを伴わないチャント・詠唱)とメレ・フラ(踊りを伴うチャント)が存在していて、ハワイの長い歴史を伝えてきたメレ・フラを今、総称してフラ・カヒコと呼んでいるのだ。
 メレは非常に重要なことを記憶して伝える手段だった。詩、詠唱を作り継承するのが、クム・フラ(フラの先生)、チャンター(詠唱する人)カフナ(予言者)といった人たちで、民族の未来に拘わる重要な儀式や法律などもメレによって伝えられた。そしてメレ・フラは踊りを伴うことで、より重要な伝達事項を正確に伝えられる手段になっていったに違いない。フラを踊ると言うことはハワイの歴史の継承者となることでもあるのだ。
 ナターシャは大学で心理学を専攻している。メリーモナークを振り返ってこう発言した。「本当はコンペティションには出場したくなかったの。競技は嫌い。なぜならフラを踊っているダンサーやハラウ(フラ・スタジオ)やクムに順位をつけるという考えて方っておかしいと思うの。だから、最初は腹が立ったの。でもクムが出場を決めていたから、本当は断ることも出来たけどよく考えて参加したの。それは今までお世話になった人たちが喜んでくれるかも知れない、今まで関係した人たちに恩返しが出来るかも知れないと思ったから。練習時間が無かったから優勝するとは思わなかったし、でもせっかくだから踊ることを楽しもうって考えたの」無心で踊ったことが優勝につながったのだろう。フラは踊る人にマナ(神聖な力、超自然の力)をも与える。それは古代から伝わるハワイアンの歴史と文化が集約されたものだからだろう。
 日本には、その言葉に宿ると信じられた不思議な力を指す言霊というものがある。古代ハワイアンと同じく言葉を大切にしてきた人種だ。ナターシャの本名はナターシャ・K ・オダ。名前から察するように、日本人の流れている。彼女の母方の祖父はアメリカ・インディアンとコケイジャン(白人)のハーフで、祖母はハワイアン。だからお母さんが、インディアン・コケイジョン・ハワイアン。一方、お父さん方の祖父とお祖母はピュア・ジャパニーズ。だからナターシャはインディアン・コケイジョン・ハワイアン・ジャパニーズということになる。
太古の時代から受け継がれたフラの持つマナと言霊が彼女の中で深く結びついたのだろうか。人が伝え守ってきた形無き素晴らしき教えを、彼女は後世へとフラを通じて伝えて行くのだろう。優しさに満ち溢れた彼女の表情には、古代のハワイアンと今の時代を生きているハワイアンの両方が同居する厳かでありながら洗練されているものが感じられた。古いものを守りながら新しい文化にも理解を示していくナターシャは、ハワイの多民族社会が示す柔軟でありながらもしっかりと伝統を継承する姿勢とオーバーラップした。彼女こそ、伝統あるハワイの今を象徴する女性なのかもしれない。
フラを踊ること、それはハワイを感じること。




☆すべての文章・写真の無断転記・使用は禁じさせていただきます。
posted by 佐伯進 at 16:30| Comment(1) | TrackBack(0) | hawaii | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログ開設おめでとうございます!!

アクセス数を上げるために当コミュニティサイトに登録しませんか?
http://blog.livedoor.jp/responsibility_asd/


より多くのひとに貴方のブログを見てもらえます。

参加するにはこちらからが便利です
http://blog.livedoor.jp/responsibility_asd/?mode=edit&title=%3F%3F%3F%3F%3Fi%3F%3F%3Fu%3F%3F%3FO&address=http%3A%2F%2Falohaea%2Eseesaa%2Enet%2F


お問い合わせはコチラから
http://blog.livedoor.jp/responsibility_asd/?mail

Posted by みんなのプロフィール at 2006年07月21日 05:38
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/21037487

この記事へのトラックバック