

アートウッド・シリーズは、ピックガードに至るまですべて自然
素材を使って製作された
ギターという触れ込みで、イバニーズから70年代末から80年代初頭に発売された。前はイバニーズと呼んでいた名称が
アメリカの呼称に沿ってアイバニーズとなったらしいが、現在アイバニーズは当時と違いハイエンド・ギターとヘビ・メタ系のアーティストに愛用されていて、ずいぶんとイメージが変化した。スキャロップト・ブレイシング、
オリジナル・チューナー、サドルも
チューニングに配慮した削り出しになっていて、全機種オール単板でAW90はバックがローズウッドで、AW70は
マホガニー。どちらもトップはエゾ松でネックはアフリカン・マホガニーという贅沢な仕様。このギターの場合、マホガニー単板もローズウッド単板もよく似た音響特性を持っているので、AW90を弾いた後にAW70を弾くとどちらもローズウッドだったかのように感じられる音色を持っている。
アバウトな造りではなく、丁寧にしっかりと組み込んだという
職人の息使いが感じられる真面目なギターという印象は、実際に弾き出すとそれ以上に精密な設計があったことを感じさせてくれる。今でいう量産品ではなく、マーティンでいえばGE(
ゴールデン・エラ)のような
フィーリングが感じられた・・・値段は5分の1でこれを作った星野楽器は偉いと思う。もちろん当時の貨幣価値とすればもう少しGEは安かったのだろうが、材は当時の方が豊富で質も良かったんだろう。 どんなに弾きまっくっても、絶対に暴れない御淑やかさを持つギター。