2009年06月07日

トリプル・オーというサイズ

P6040551.jpgP6040550.jpgP6040544.jpg000が3つ並ぶマーティン・ギターの型番はトリプル・オーと呼ぶ。このサイズはドレッドノートと比べて、日陰のような一歩も二歩も控えめな存在だが、このサイズで鳴りが良いものに出会うと心がキューンとなることしばしば。実は、アンプラグド・ムーブメントはクラプトンの00042がきっかけで、00028が爆発的に売れたりして、アコギ・ブームが世界的に起こったのだ。あのとき、もしクラプトンがMTVのステージでドレッドノートをスタンディングで弾いていたらどうなっていただろうか・・・写真の3本は、マーティンの1943年製00018、国産70年代製MARUHAとFUJIという王子様と召使いくらいの差がある代物だが、素人が聴くにはそれほど音の違いはわからないかもしれない。しかし、重要なのはマーティンがオリジナルであり、その形と音を基本にしてこの形のギターが広まり作られているということ。そして僕たちが好きなお手本にした音楽はこのオリジナルのギターで奏でられたものがほとんどだということ。PS 食べ物やHな話を書けという心ないサンディエゴにお住まいの方もいらっしゃるが、しばらくはギター話が続く模様。
【日記の最新記事】
posted by 佐伯進 at 02:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月01日

ThreeS その2

ThreeS  GW-15.jpgThreeS.jpgThreeS F-18.jpgマーティン・ドレッドノートのコピーで名を馳せたスリーエス(名古屋スズキ・ヴァイオリン)。合板の達人と呼ぶ人もいるが、その本領は実はマーティンのコピーでなく、ギブソンのコピーものの方が良く出来ているように思う。マーティンは単板で出来ているもの(新しいところのハイプレッシャー合板はあるが)と相場が決まっている中で、ギブソンの仕様はいろいろ変更されて、70年代はむちゃくちゃバラエティーな仕様で、ラインごとに勝手に仕様があったんじゃなかろかという程にギターのクォリティーは凄まじく悪い・・・ことがある。だから通はギブソンもマーティンも69年まで、なんて言ったりする。横道に逸れてしまったが、スリーエスのギブソンものはそういった意味で本家を凌ぐクォリティーを持っているように思えるのだ。マーティンのコピーに比べて、その生産量は20分の1以下(勝手に推測して)くらいに、オークションでもなかなか出会えない。70年代のJ-50モデルとハミングバード・モデルは共にオール合板だが、鳴りは単板を彷彿させる震動が出る。スケールがレギュラー(マーティンと同じ)だからかもしれないが、鳴りだけで言うと本家を凌ぐ。あとは音質だけ・・・でも所詮70年代のギブソンですから・・・とやかく言わないで!!小ぶりな000サイズは絶品です。
posted by 佐伯進 at 23:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月30日

名器ThreeS(名古屋スズキヴァイオリン)

国産オールドギターには不思議な魅力が備わっている。最初コピーに始まりオリジナリティーの追及に力を入れて、やがてすばらしい名器が生まれている。日本人の手先の器用さと機械製作の発展で、日本はオリジナル・メーカー以上のクオリティーでギターを製作することを可能とした。しかし、ギターがあっても音楽文化はそう簡単に根付きはしなく、仏を作って魂入れずではないが、その楽器で演奏するオリジナル・ミュージックが生まれなかった・・・ということがアコースティック・ギターの発展の歴史に大きくかかわっている。1960年代から70年代のフォーク・ブーム〜80年代初頭のニューミュージック台頭の頃まで、実に多くの国産メーカーが登場し、消えていった。それはアメリカの音楽の歴史とリンクする部分も多いが、楽器以上に日本の音楽が世界的に輸出されなかった、いや出来なかったことも大きな理由だろう。写真はThreeS(スリーエス)のTG-003とTG-0035C(レア中のレア)とスズキ・ヴァイオリン・ロゴ(ThreeSの前身)のF-130B。マーティン00-45タイプ・ボディーのコピーで12フレットジョイント、トップ・スプルース単板、サイド&バックはローズ・ウッド合板で、クラシック・タイプのヘッド持つ。幅広ネックで音は意外と大きく、プレイヤービリティーも上々。F-130Bはトリプル・オーのサイズでオール合板だが、このルックスにやられる。ThreeSは80年代までギターを製作していたスズキ・ヴァイオリン(木曾スズキとは別会社)のブランドで、他にOEMも多く、フェルナンデスやブルーベルなどにもギターを供給していた。ドレッドノートもかなり良い鳴りで、サイド・バックが合板でありながら、単板に勝るとも劣らない音を出すギター(W-400以上の機種)で、春日ギター同様にメーカーがなくなったことが悔やまれる。70年代〜80年代の名器と断言しよう。
IMG_9038.jpgIMG_9039.jpgIMG_9040.jpg
posted by 佐伯進 at 23:35| Comment(1) | TrackBack(0) | アコースティック・ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月29日

イバニーズAW90&AW70

IMGP1783.jpgIMGP1784.jpgアートウッド・シリーズは、ピックガードに至るまですべて自然素材を使って製作されたギターという触れ込みで、イバニーズから70年代末から80年代初頭に発売された。前はイバニーズと呼んでいた名称がアメリカの呼称に沿ってアイバニーズとなったらしいが、現在アイバニーズは当時と違いハイエンド・ギターとヘビ・メタ系のアーティストに愛用されていて、ずいぶんとイメージが変化した。スキャロップト・ブレイシング、オリジナル・チューナー、サドルもチューニングに配慮した削り出しになっていて、全機種オール単板でAW90はバックがローズウッドで、AW70はマホガニー。どちらもトップはエゾ松でネックはアフリカン・マホガニーという贅沢な仕様。このギターの場合、マホガニー単板もローズウッド単板もよく似た音響特性を持っているので、AW90を弾いた後にAW70を弾くとどちらもローズウッドだったかのように感じられる音色を持っている。アバウトな造りではなく、丁寧にしっかりと組み込んだという職人の息使いが感じられる真面目なギターという印象は、実際に弾き出すとそれ以上に精密な設計があったことを感じさせてくれる。今でいう量産品ではなく、マーティンでいえばGE(ゴールデン・エラ)のようなフィーリングが感じられた・・・値段は5分の1でこれを作った星野楽器は偉いと思う。もちろん当時の貨幣価値とすればもう少しGEは安かったのだろうが、材は当時の方が豊富で質も良かったんだろう。 どんなに弾きまっくっても、絶対に暴れない御淑やかさを持つギター。
posted by 佐伯進 at 01:45| Comment(1) | TrackBack(0) | アコースティック・ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月28日

1945年製 J-45

GibsonJ-451945年製20thCenturyBoy.jpg1942年に登場以来、60年以上経った今なお、高い人気を誇るJ-45。この個体はティアドロップ・ピックガード、シングル・リング、バナーロゴ、ロング・サドル、ストレート・ブリッジ、J-45の初期生産品のヴィンテージ・スペックを持ったウォー・タイム期1945年製。レン・ファーガソン氏のプロデュースしたレジェンド・シリーズ1942J-45LTDを手に入れてからずっと気になっていたオリジナル・モデルは、やはり貫禄が違っていた。このギターの特出したスペックは、トップ&バック&サイドがソリッド・マホガニーで、しかもトップ&バックともに一枚板で作られているというレア・スペック。一枚板といっても驚くことなかれ、なんとセンターシムがなく要するに貼り合わせがない一枚板なのだ。戦時中のものにはこういったイレギュラーの個体が存在することがあるが、この個体はその中でもレア度はトップ・クラスだろう。ストローク・プレイでの腰のある中低域、切れの良さ、適度なサスィーンが魅力で、スプルース・トップと比べると少し硬さがある感じがする。ミドル・スケールで歌もの伴奏に適しているというが、このくらいの時代のものになるとオールマイティに何でもOK。ウェザーチェックが至るところに見受けられるが割れはなく、コンディションは良好。パーツ類もすべてオリジナルで、全体がカリカリに乾燥していてボディー全体が振動して音を出す。どんなに困っても手放したくないギターだな・・・そんなギターが増えている・・・

posted by 佐伯進 at 01:27| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月12日

J-45育つかな?

IMG_4738.jpg誰もが憧れるマーティンD-28の対抗馬と言えば、ギブソンのJ-45だと相場は決まっている?じゃなかろか・・・そんなわけでJ-45のことをいろいろ探していたら、60年代じゃなくて50年代だろって総合的な観点から思うようになってきて、そこからまた考え直してマスタービルダーのレン・ファーガソンによって作られたレジェンドシリーズという40年代モデルの再現に目が向くようになっていた。トップはアディロンダック・スプルース、ネックはホンジェラス・マホガニーファイヤー・ストライプのピックガード、塗りは極薄の手作業技、全体の雰囲気がオールドしていたので、将来の鳴りに期待して家に連れて帰りました。鳴りは新品ですから、じぇんじぇん・・・でもなく、意外とか細いブレーシングによってバックからの返りもあってか、トップを振動さす力は新しくてもあったりして期待十分!!これから新品を育てるのが楽しみですが・・・時間がなかったりして?!



posted by 佐伯進 at 08:34| Comment(1) | TrackBack(0) | アコースティック・ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月19日

Martin D-18 1946製

MartinD-18 1946年製.jpgマーティンのウォー・タイムのマホガニー・モデル。D-18GEと弾き比べをしたくてお店に見に行ったら、出音がトップを振動させながらビンビンと響いてきたので、比べるまでもなく即購入となった個体。トップに傷は多いのですが、クラックやオーバー・ラッカーもなくバックとサイドはそれなりの状態(クラックありで修理済み、ライト・サイドはリプレイスされているような・・・)だったので、お家に連れて帰りました。夏はアコギの鳴りはもうひとつと相場が決まっていますが、この18はそうではなく湿度をもろともしない乾き切った辛口なギターで、その鳴りはシトカ・スプルースという材質の影響で、ソフトなのに芯があるラウドなジェントルマンと例えられます。忘れていましたが、D-18GEも決して悪くはないのです。が、これを抱かえるといつまでもギターを弾いていることに・・・そうそう、18のオーセンティックも素晴らしい!!GEとは違った震動がブーンって聴こえてきます。マホガニーは奥が深い!とあらためて感じた次第です。



タグ:ギター
posted by 佐伯進 at 02:31| Comment(1) | TrackBack(0) | アコースティック・ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月10日

ジャパン・ヴィンテージ The Kasuga BG-150

IMG_0627.jpgThe Kasuga BG-150
春日楽器製造のジャパンヴィンテージ。トップは目の揃ったスプルース単板、サイド&バックはハカランダの単板。材はしっかりシーズニングされていて(組み立てられてからのシーズニングも30数年)乾いて爆音とまではいかないまでも、メリハリの効いた粒立ちの良い輪郭がハッキリした鳴りを聞かせてくれる。個人的にはプリ・ウォー・マーティンを意識して造られたルックスが気に入っている。また、ネックも少し太めでグリップ感がファットな割には、40年代J-45などのかまぼこじゃないノーマルな握り具合で、戦前のスタイルとプレイービリティーをうまくミックスしたところもGOOD。知り合いのところにいたが、トップ割れを起こしてりペアーしてもらった後、今は僕が管理させてもらっている。サウンドホールからはハカランダの甘い香りはあまりしないが、音は紛れもなくブラジリアン・ローズウッド特有のテンションある響きが飛んでくる!


 
posted by 佐伯進 at 23:59| Comment(3) | TrackBack(0) | アコースティック・ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月22日

2006 アロハフェス・フローラル・パレード

IMG_2063.JPG
ハワイ取材から帰って久々のブログ更新です・・・ごめんなさい。
で、今年のフローラル・パレードのテーマはパニオロ。パニオロとはハワイアン・カーボーイを指すハワイ語で、西部の荒くれ者とは違ってテンガロン・ハットを花で飾ったりするお洒落なイメージ。

IMG_0035.JPG

アーシーでほのぼのキャラは西部と同じ。でもカラフルさが違います。幌馬車すべてをフラワー・アレンジしてしまうのが、ハワイアン・カーボーイ?!

パニオロ美人.JPG
女性のホース・ライダーは、ドレスを着ている人がパウ・ライダーと呼ばれこちらの凛々しい美人ライダーは男性と同じスタイルのハワイアン・カウ・ガール?!でも、着飾ったパウ・ライダーに引けをとらない、いやそれ以上の美しさ!
posted by 佐伯進 at 16:34| Comment(0) | TrackBack(0) | hawaii | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月21日

ハワイの夏

IMGP0553.JPG
どのシーズンでもビーチに子供は多いが、夏休みには朝か晩まで子供たちが溢れかえっている。サンデー・ビーチはロコ・ボーイ人口密度NO1・ビーチ。

IMGP0167.JPG
夏のハワイの風物詩。街のいたるところでマンゴーは甘い香りを酔わせ、南国の島の印象をより強いものにしてくれる。街の中にマンゴーの木がある・・・それだけでうれしくなるのは南国幻想主義者のせい?

IMGP0165.JPG
パイナップルも熟れた上物が、チャイナ・タウンやスワップミートで多く出回る。大きく重いけれどついつい2個、3個買ってしまう。ホテルに帰って部屋に飾っておくと、部屋中パイナップルの甘い香りでお腹があまり減らない・・・?!続きを読む → マンゴよりパイナップルより甘い香りの話
posted by 佐伯進 at 13:47| Comment(3) | TrackBack(0) | hawaii | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする