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ThreeS その2
2009年05月30日
名器ThreeS(名古屋スズキヴァイオリン)
国産オールド・ギターには不思議な魅力が備わっている。最初コピーに始まりオリジナリティーの追及に力を入れて、やがてすばらしい名器が生まれている。日本人の手先の器用さと機械製作の発展で、日本はオリジナル・メーカー以上のクオリティーでギターを製作することを可能とした。しかし、ギターがあっても音楽文化はそう簡単に根付きはしなく、仏を作って魂入れずではないが、その楽器で演奏するオリジナル・ミュージックが生まれなかった・・・ということがアコースティック・ギターの発展の歴史に大きくかかわっている。1960年代から70年代のフォーク・ブーム〜80年代初頭のニューミュージック台頭の頃まで、実に多くの国産メーカーが登場し、消えていった。それはアメリカの音楽の歴史とリンクする部分も多いが、楽器以上に日本の音楽が世界的に輸出されなかった、いや出来なかったことも大きな理由だろう。写真はThreeS(スリーエス)のTG-003とTG-0035C(レア中のレア)とスズキ・ヴァイオリン・ロゴ(ThreeSの前身)のF-130B。マーティン00-45タイプ・ボディーのコピーで12フレットジョイント、トップ・スプルース単板、サイド&バックはローズ・ウッド合板で、クラシック・タイプのヘッド持つ。幅広ネックで音は意外と大きく、プレイヤービリティーも上々。F-130Bはトリプル・オーのサイズでオール合板だが、このルックスにやられる。ThreeSは80年代までギターを製作していたスズキ・ヴァイオリン(木曾スズキとは別会社)のブランドで、他にOEMも多く、フェルナンデスやブルーベルなどにもギターを供給していた。ドレッドノートもかなり良い鳴りで、サイド・バックが合板でありながら、単板に勝るとも劣らない音を出すギター(W-400以上の機種)で、春日ギター同様にメーカーがなくなったことが悔やまれる。70年代〜80年代の名器と断言しよう。


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2009年01月10日
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タグ:アコースティック・ギター






